【開催期間】平成30年2月1日(木)から3月13日(火)まで ※終了しました
【協力】瑞祥庵、天昌寺、龍谷寺、株式会社高半ホテル、青木酒造株式会社
雲蝶作品の「瑞祥庵 仁王尊像(湯沢町)」、源太郎作品の「元三国峠権現堂扉(同町)」「薄荷円看板(南魚沼市塩沢)」「天昌寺(同市思川)」、ふたりの作品がある「龍谷寺(同市大崎)」などを写真パネルでご紹介します。11日に開催の講演会にあわせて、ぜひご覧くださいませ。
【↑左】瑞祥庵 仁王尊(雲蝶) 【↑右】元三国峠権現堂扉(源太郎)
【↑左】薄荷円看板(源太郎) 【↑右】天昌寺 欄間(源太郎)
文化11年(1814)生まれの彫刻家、石川 雲蝶。4年前の2014年には「生誕200年」で注目を浴び、特に魚沼市の西福寺は賑わいをみせ、大型バスで多くの観光客が訪れました。
湯沢町の指定文化財として登録されている瑞祥庵の仁王尊像は雲蝶作品であるものの、注目度はあまり高くないように思われました。しかし、湯沢町にある雲蝶作品は、たったひとつ。貴重なひとつなのです。魚沼市や南魚沼市にいくつも存在する中で、湯沢町にひとつだけポツンと離れて存在するのは何故なんでしょう。不思議ではありませんか?
その「不思議」を徹底的に面白がって調査したのが、雲蝶の研究家である中島すい子さんでした。中島さんはヒントをひとつ拾い上げると、何処へでも探しに行きます。探し尽くしたと思うほどの現在、別の視点で雲蝶に迫ろうではないかという思いが沸き立ちました。それが、雲蝶より15才年上の小林源太郎。何かと接点が多いふたりです。
湯沢町には指定文化財として登録されている元三国峠権現堂扉もあります。湯沢町にある、たったひとつの源太郎作品。こちらも謎が多く、中島さんは目を輝かして調査しています。
湯沢町はスキー場が多くあり、温泉もあり、自然も豊かです。でも、それだけではなく、魅力的な文化財にも注目していただきたいと思っています。皆さんも、ぜひ私たちと一緒に雲蝶や源太郎という幕末の彫刻家に思いを寄せ、徹底的に面白がってみませんか。
湯沢町歴史民俗資料館「雪国館」展示担当スタッフ