「旧脇本陣跡 池田家」当主、池田誠司さんが自費出版された冊子を販売しております。池田家は湯沢町に寄贈されており、町の貴重な文化施設として伝承することが必要であると当館も考えております。
【タイトル】もっと知りたい三国街道みつまた(113ページ)
【内容】約5年前に自費出版した「ちょっぴり知りたい三国街道みつまた(249ページ)の続編
【著者・発行者】池田誠司(池田家18代当主、昭和19年4月生、75才)
【発行日】2020年(令和2年)2月22日
【頒価】880円(税込)
館内で販売しておりますが、遠方の方へのサービスとして通信販売を行います。
1冊1,000円(消費税、手数料、送料込み)になります。
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目 次
はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一〇
一、三国街道について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一二
【1】三国(越後・上野・信濃)の名前の由来
1、街道や宿場は何の為に出来たか
(1)街道 (2)宿場
2、三俣村はいつ頃から存在していたか
(1)三国街道「三俣宿」はいつ頃出来たか
(2)なぜこんなに早く出来たのか
3、江戸から越後に行く為の三街道 4、三国街道の年間利用数
5、参勤交代
(1)長岡藩の参勤交代 (2)新発田藩・村松藩
6、運搬(人の移動、品物の運搬)
二、脇本陣・池田家・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・二八
【1】先祖 岡山城主池田輝政公の子孫
1、池田輝政と城 2、池田輝政と豊臣秀吉の関係
3、池田輝政と徳川家康の関係
【2】家紋
【3】建物
1、いつ頃建てられたか 2、大きさ・屋根構造・建物「石場建」
3、材料 4、二つある玄関 5、広間 6、上段の間
7、中の間 8、六尺の間 9、茶の間 10、縁側・帳場
11、黒い天井
【4】県文化財(史跡)指定
【5】三の災難から逃れた「脇本陣池田家」は貴重な歴史的建造物
1、三俣大火
2、戊辰戦争三国峠の戦い
(1)戊辰戦争はなぜ始まったか
(2)三国峠の戦い
*浅貝宿 *二居宿 *三俣宿(一・二説)
3、三俣大雪崩
(1)大雪崩の発生 (2)大雪崩から逃れられた脇本陣池田家
(3)雪災碑
【6】町に寄贈
【7】宿札と宿泊した知名人等
1、山縣有朋 2、森鴎外(本名=森林太郎) 3、筧新太郎
4、徳川家達 5、群馬県議・新潟県議等
6、その他(安政五年 池田家古文書)
三、苗場山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・六九
【1】苗場山の開闢と池田家
【2】苗場山の神様と伊米神社
四、三俣祭り ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・七四
五、伊米神社境内の見所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・七八
【1】鈴木牧之の碑
【2】東郷平八郎の碑
【3】光苔(ひかりごけ)
【4】梅花藻(ばいかも)
六、道路元票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・八二
七、庚申さま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・八三
【1】庚申さまが始まった時期
【2】庚申さまとはどんな神様か
【3】庚申はなぜ六〇年に回って来るのか
【4】なぜ赤いチャンチャンコなのか
【5】庚申塔建立
【6】庚申塔の本尊(青面金剛明王・猿田彦神)の建立
【7】おかねさま
【8】庚申溝で使用された八木沢膳(有馬屋木工所作成)
八、三俣郵便局・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・八九
【1】運送手段
【2】郵便脚夫にピストル携帯
【3】郵便船のはじまり
【4】郵便の父、前島密
九、 生き仏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・九四
十、 鶴女の碑・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・九五
十一、稲荷様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・九六
十二、荒戸城・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・九七
【1】荒戸城の場所
【2】跡目相続
【3】御館の乱
【4】荒戸城の活用
十三、八木沢口留番所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一〇一
【1】八木沢口留番所の場所
【2】八木沢口留番所の重要性
【3】八木沢口留番所の期間
【4】八木沢口留番所破り
【5】災害から免れた八木沢口留番所
十四、三俣の金山・銅山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一〇五
【1】鉱山を始めるきっかけ
【2】鉱石の発見による関祖屋の転職
【3】手に入れた鉱石は金鉱石であった
1、金山採掘の場所 2、金山から銅山への採掘の変更
あとがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一一一
はじめに
私が三俣宿の脇本陣・池田家一八代を継いだのは、厳格だった父、一興(かずおき)が亡くなった後でした。社会人となって東京と県内数箇所で仕事をした後、三俣へ帰りました。その決心をしたのが新緑の季節でした。柳の新芽が清津川に映え、色鮮やかな光景を見て、その美しさに感動したことが、故郷へ帰る気持ちを後押ししてくれました。
一八代として見学者などに案内しているうちに、もっと池田家と三俣について知ってもらいたくなり、自分がもっと詳しく知らなければと思いました。
そのため、長い年月をかけて調べ、平成二七(二〇一五)年、『新潟県・湯沢町 ちょっぴり知りたい三国街道みつまた』を自費出版しました。その時は、ようやく成し遂げたという思いがありましたが、しばらくすると、あんなことも書きたかった、こんなことも書きたかったということが、どんどん出てきました。それで、少しずつ書きためたものを「続編」として今回、まとめることにしました。
『ちょっぴり~』は、なるべく多くのことを紹介できるように書きました。一方、本書は、『ちょっぴり~』より深く、こだわって書きました。もっと池田家と三俣のことを知ってもらいたいからです。本書を読んでいただき、面白かった、楽しかったと言ってもらえたら嬉しい限りです。
令和二年二月二二日 池田 誠司